Star Wars Recommendation page-1

「Buying Trouble」 by Layna Ayre Andersen (layna@att.net)
これは面白かった。古代ローマ史が好きだから余計だったのかもしれないけれど、あのローマ時代をあの二人がうろうろしてるのか〜とか思うとそれだけで楽しい。登場人物の名前もローマ風に変わっています。
クワイは名家ローマ市民でお金持ち。でも五年前に妻に先立たれてからは、独りで広大な邸宅に何十匹もの捨て猫と一緒に暮らしている。いい人ってゆーたらこれほどいい人はいないだろう、ってーレベルの、学究肌の静かな人物で、家内奴隷を買ってきても、だいたい半年以内に解放してしまう。ともかく弱弱しいくらい優しい性格。

一方オビはケルト人で、ガリアに遠征していたローマ軍につかまり、陵辱された上で奴隷商人に売られてローマに来た(Ouch)。さてそこに、たまたま家内奴隷を解放したばかりで、食事作りと掃除に困っていたクワイは、奴隷商人の店を訪れて、ひどい扱いにほとんど野獣のようになっているオビを見出し、かわいそうに思って買ってしまいます。ま、お約束で、それから二人の間に愛情が芽生え・・・と、あとはスウィートでラブリーな話が続きます。ここがなー、よく書けてたよ。オビの性格がすげーしっかりしてるし、言うことちゃんと言うしね。奴隷モノは一般に嫌いなんですが(だからLilithさんの話はダメだった)、この話は「人間の尊厳ってなんだかわかってんのかコラ」みたいなオビがかっこよくて好きだ。

で、何が印象に残るといって、この話のラストです。オビはローマ軍につかまる前までは一種の神官候補者として育てられており、そのおかげで樹木や大地のフォースを通じ、ヴィジョンを見ることができた。それでクワイと自分が幸福な生活を送ってるビジョンを見てたのね。で、クワイの亡き後、彼はすべてをアニーとパドメに譲って、ひとり馬に乗る。聖なる樹をたずね、そこで生を終えるためにね。トスカーナの草原を走っていくラストはとても美しい場面です。

ちなみにこれはスラッシュなのに、セックス・シーンが限りなくゼロに近いという、めずらしいラブ・ストーリーでもある。でもそこがまた泣ける。暖かい名作。珍しい。

「Obi-wans silver toe ring」 by Layna Ayre Andersen (layna@att.net)
めちゃめちゃ短い(多分10KBないだろう)、まったくタイトルどおりのお話。18歳の誕生日にオビにクワイがトー・リングをくれる。んで、そのときからそう言う関係になりました、と。肌身離さずつけていて、ジェダイがそういうものを身に着けるのをみんな不思議がるんだけど、まあめったに人も見るような場所にはないし、そんでもってそれをはめているといつでも自分の愛する人=マスターの存在を感じていられて幸せなんです。とゆー、うう、ホントに乙女ちっく・・・・・・なんか、この作者さんはKaoruさんという日本人のやおい漫画を読んでこれを書いた、ということなんですが。Kaoruってだれ?
まあしかしLaynaさんが書く話なので非常に上品で暖かく、まるで「英国の午後の紅茶」のように美味でございます。

「Discomunication」 by Anne Carr and Emrin Alexander
超おすすめ!!めっちゃ可愛い話です。Fisrt timeもの。
すでにナイトになったけれど相変わらずクワイと一緒に仕事してるオビ。クワイの「今夜は特別な夜にしよう」という言葉に、ついにそういう関係になれる日が?!と天にも昇る(使い古された言い回しだ…)心地で期待して、香り付きのキャンドルだらけの部屋で会議から戻るクワイを待っていたら・・・・・なんと女連れで帰ってくるクワイ(だはははは・・・)。ここから話は俄然面白くなります。
タイトル通り、ディスコミとディソルヴがテーマ。ぶち切れてクワイに「You sutubborn idiot!」と罵るオビを見れます。いや〜、幸せだな〜。きっとケッコンするんだな、この二人。(そーいえばこの話のミッションも、惑星の対立部族同士の和解を意味する結婚の立会いだった。なんだメタファーだったのか・・・)

「The Waking」 by Anne Carr and Emrin Alexander
超おすすめ!です。わずかにAU。オビとクワイは両想いなのに、最初の躓きが元で二人とも互いを誤解したまま二年経ってしまった・・・という、いっそ「ここまでやれば天晴れ」な、すれ違いじれじれラブストーリーの王道です。ううう、早くなんとかなって・・・と願い続けて止められないとまらない。河童えび*のような魔力があります。マジ上手いですこの作者さん。
話はクワイ=ガンとオビ=ワンがひどい口論をした直後、頭にきたオビが絆を一方的に切ってしまいます。ショックで呆然としているクワイを置いて道にとびだしたオビは、ブラスターに撃たれて瀕死の重症を負う。クワイの必死の努力で即死しなかったオビですが、コルサントのヒーラーに診せても何故か良くならない。気も狂わんばかりに心配するクワイは、今はナイトになって自分の部屋を持っているオビの部屋に頼まれたものを取りに入って、オビが集めていた石を見つけます。そして二人のミッションの数々を追想していく・・・という、筋もこなれているし、とてもスラッシュ・フィクションとは思えません。
そんでもってオビ=ワンが死ぬほどかわいいし(驚いたことに!私はぜんぜんオビのファンじゃないのに、このオビはマジで可愛いと思った)、クワイ=ガンのアホぶりとオビへの盲目愛ぶりは、もうお願いだから私の目の前から消えて〜〜〜!!と叫ぶか、さもなきゃいつまでもデバ亀をしていたいアヤシイ気持ちにさせてくれます。(どっちだ。)
部分部分に挿入されている詩が美しい。

「抱きしめてくれるなら誰でも・・・とクワイ以外の人を愛そうと一生懸命努力するオビ」(涙)とか、オビの恋人一号!とか、親友二号!とかが現れるたびにに「嫉妬を抑えようと一生懸命メディテーションして慢性膝関節炎になるクワイ」(笑)とかが堪能できます。ごっくん。あーおいしかった。
最後はすさまじくラブラブです。甘さのあまりタトゥーイン全土を覆うほどの砂を吐けます。さあ読め!

「L'Histoire d'Obi (The Story of Obi)」 by Lilith Sedai (lilith_sedai@hotmail.com) Q/O
うーむ・・・。スレイブもの、といえばわかる人は判るんでしょうが、まあオビ=ワンが奴隷制を敷かれている惑星にクワイと任務で赴くことになり、それまで何もなかった二人の関係が、マスターと奴隷という関係を演じているうちに演技でごまかせなくなり・・・という良くある話。
かなりそう言うシーンが盛りだくさんで・・・うーむ・・・冒険モノで、「面白い」とは思う。でも私にはこのクワイ=ガンが理解できなかった。作者さんはオビ=ワンのファンで、じゃなきゃユアン=まくれがーのファンで、だから彼に素っ裸でいさせてあーゆーことやこーゆーことをさせてみたい!ということだったんだろうなあ、とは思う。思うがしかし・・・なんつーか、クワイの本音っつか、本性が実はこういう感じで、と暴露されるオビへの想いというのがあまりにもセックスに偏りすぎているような気がした。私はクワイが好きなんで、もうちっとマスターにはクリーンでいてもらいたいというか・・・未熟すぎるという気がしました。この話のクワイ=ガンは頭が悪そうというか。
でもまあ、かわいいオビとかもだえるオビとか鞭打たれるオビとかが見たいという人にはたまらん魅力があるのかもしれません。(全然推薦してねーな自分)

「Priceless」by Keelywolfe Q/O 
「…すげー寒…」というのが最初の読後感。わずか8KBでシベリアを体験。
「エピソード1」の、オビが死んだクワイを抱きしめるラスト・シーンありますね。あそこで一瞬色々考えるオビの内面描写です。いやー、あたしは初めて「エピ1」を見たときには、まさかこんな世界があの映画を元に妄想されることがあるとは夢にも思っていませんでした。(いや、正直に言えばちょっとだけ、「アラこのシーンはちょっとアレじゃない?」とは思ったけども。しかしまさかあのバカっぽい師弟がこんな深刻なキャラに発展するとは…ファンの妄想恐るべしだ)
話は、あえて短縮すれば(8KBをどう短縮しろと言うのだ)、オビとクワイのディスコミュニケーションについて…かなあ。オビ=ワンに同情しました。

ちなみにKeelyさんはオリジナル一本かいてますが、それがめちゃ上手いです。あとは…わりとKinkyな話が多いんだよなあ。あ、でもSmalvilleの「Earth Baund」(?)は面白かった。

「Connecting」 by Cori Lannam (CoriLannam@aol.com) Q/O
うまいです。16歳のオビの第二次性徴にあたって、セクシャルな経験を積むのが肝要と考えたクワイが、その道で有名なジェダイ・マスターのところに行くように指示。オビは出かけていくのですが、まったくすっかりその気になれず、勤めは果たしたものの「もう二度としません。マスター・フォートンも、僕は生涯独身の誓いを立てたほうが言いとアドバイスしてくださり、僕はそうするつもりです」と宣言。あまりの結論に真っ青になったクワイ、なんでそんなことになるんだ?!と慌てます。
オビは自分はクワイにしか愛を感じないのに、他人とあんなことをするなんて嫌だ、もしセックスが重要だというのなら、それをあんたが教えてくれればいいじゃないかと言い、一度は断るものの考え直したクワイは部屋に閉じこもったオビのところに出かけていき・・と、あとはお定まりなんですが、すげー真面目に性的経験を積むことを考えるジェダイってゆーのが妙にリアルでおかしいのと、珍しいのはクワイが受けだということでしょうか(TPMだとオビが受けなのがほとんどで、リバーシブルなのも珍しい気がしますが)
いやしかし納得させるというか、ぜんぜんエロじゃない初体験物語というのも非常に渋くていいです。しかしこの作者さん、ほんとに渋い話書くよなあ・・・かなり渋好みの私でも、相当凄いと思うくらい渋いです。坊さんのセックスってこんな感じなんだろうか・・・?(どーでもいーだろほんと)

「extraordinarily resilient」 by Cori Lannam (CoriLannam@aol.com) Q/O
ユーモアがあってちょっと切なくてスイートなお話が読みたい人には最適な、上質のQ/Oです。タイトルは、あえて訳せば「とんでもなく頑固」とでも言えばいーんですかね。最高にうまいネーミングだと思います。AU(クワイはナブーで死んでない)。
お話は、クワイが最終試験を経たオビとの絆を解く、儀式の場面から始まります。カウンシルのジェダイ・マスターたちが見守る中、ブレイドをカットして、そして精神的絆も切ろうとするクワイ。オビとの絆がなくなるのはさぞ寂しいだろう・・・と思って覚悟して、さて切った・・・つもりが切れません(笑)。
あの手この手で切ろうとするのに切れない。あせりまくるクワイと、(これで切れてるの?)と思わず絆を通して尋ねてしまうオビ。ここらのやりとりはホントに愉快。で、ヨーダすら必死で切ろうとするけど「とんでもなく頑固」な絆は切れず、疲労のあまりオビは気絶するしまつ。結局後日なんとかしようということで部屋に帰る二人は、その後口論になる。「なんでそんなに絆を切りたいんですか!」というオビと、「切らなきゃ次のパダワンがお前も私も取れないからに決まってるだろう!」とアナキンの出現に深く傷ついているオビワンの神経にさらに荒塩を擦りこむバカ師匠。
あとは切ないオビの努力の甲斐もあって(バカ師匠がやっと自分の本心を認めたということもあったが)めでたく二人は結ばれました、という、いや〜いいもん読ましてもらいましたわ、お姉さん!というお話です。上質の一品でっせ。

「Indebted」by Cori Lannam (CoriLannam@aol.com) Q/O
Angustですね。Coriさんが書いた中でいちばん暗いと思う。救いはない・・つーのがほんと辛いです。体力あるときに読みましょう。凹みます。
タイトルは「負債」。因果は回るという話です。オビの最後のアナキンへの言葉は胸に迫ります。
「その意味も知らずに、たやすく約束を口にしてはいけないよ」。まったくだ。

「Theory of flight」by Cori Lannam (CoriLannam@aol.com) Q/O&A
この話はすごく面白い。お勧め。
頭の固い映画そのままのオビ=ワンに、映画の何を本当に考えてるんだかさっぱり判らない困ったちゃんクワイ=ガンが見られます。AUで、クワイ=ガンは死なずに意識を回復、けれどアナキンのマスターはオビ=ワンに譲ります。アナキンとクワイ=ガンの父と孫のような関係がほほえましい。頭の固いオビ=ワンには、奔放な小僧のアナキンがあっている、お互い学ぶべきことがあるはずだ、というクワイ=ガンの言葉は説得力がある。(でもあんたが生きててこそだったろうと思うが・・・)
まじめすぎるオビ=ワンが自分を解放し、夢でクワイ=ガンやアナキンと空を飛ぶシーンは象徴的に深い。そんでマスターへの愛を自覚してすべて八方丸く収まる、という、「愛は銀河を救う」(そしてルークの出番は?!)という、傑作です。

「Cappa Grus」 by Cori Lannam (CoriLannam@aol.com)A&O
いい話だ〜!ほのぼの和み系の、幼きアナキンとオビのお話です。
カッパっつーのはサンタみたいなもので、アナキンはそれが存在すると信じている。けれどジェダイのテンプルで育った子供たちは当然そういう伝説は知らないから、アナキンは笑われるわけです。で、「カッパはいるよね?」というアナキンに、オビは返答に詰まっちゃう。困った挙句に、「いないよ。君のお母さんが本当は贈り物をくれてたんだよ」と真実を告げると、「お母さんはうそつきじゃないもん!」と逆上するアナキン。困り果てるオビ。
もしマスター(クワイ)がいたら・・・と泣いてみたりもするのですが、でも結局こっそり買ったプレゼントをアナキンの寝室に置きに行って・・と、あとはハッピーエンド。かわゆいです。
もしこんなふうだったら、アナキンもダークサイドに落ちなかったんじゃないだろうか。

「The mistery man」by Cori Lannam (CoriLannam@aol.com) Q&O
面白い。マジで渋いが・・・なんちゅーか、この人の書く話は原作ですといわれても信じちゃうような巧みさがあります。
クワイとオビの、オビは何歳くらいなんだろう・・・まだ15歳くらいかなあ。つらい任務ばかりマスター・ウィンドゥに押し付けられて、六ヶ月も休みがなかった二人。コルサントに戻ってきてもクワイはカウンシルで不手際を叱られるばかりの不公平さに、オビは実に怒っています。そこにバントが遊びに来て、マスター・ウィンドゥの部屋を探検しようと言い出す。
そのあと拙いことになって…と、マスターに叱られるオビ=ワンが可愛い。

 

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