smallville rec 2


下のはThe Smallville Slash Archive: Links で検索してね。

まずHenry Jones Jrさんの作品。

私は彼女の書く話はどれもこれも好きなんですね。すごい多作な人で、短編から長編までこなします。でもどれも、上品で優しく、感情が豊かな作品が多いです。きわどいものは1つしかない。(で、私はそれだけは好きじゃなかった。)なんつーか、きちんと日常が描かれていると言う点で、この人の話はすごい現実感があります。

例えば一番すきなのは10KBの「Obsession」という話。レックスは「靴狂い」だ、という話なんですが…あるパーティーの翌日、クローゼットで難しい顔をしたレックスがいる。クラークが「どしたの?」ときくと、「靴が足りない。」足りないどころか棚一面が靴なので、「なんで?いっぱいあるじゃん」というと、「32足あるはずなのに、31足しかない。履き古したスニーカーで、靴紐は一箇所千切れかけてる奴なんだけど」と不安そうなレックス。たかが靴に、馬鹿じゃん!?と思ったクラーク、思わず笑ってしまうのですが、でも「服ならなくなっても気にならないけど、靴だけはダメなんだ。靴が足りないと、気になって眠れないんだ」と無念そうにつぶやく姿に、そういえば、自分だって寝る前に二回目覚ましを確認しないと絶対に寝付けないよな、と思って、かわいいなあ、とこっそり思う。そんで、「一緒に考えよう」、と言うクラークに、それを見上げて、「うん、」と安心したようにつぶやくレックスの可愛さに、思わずキスをしてしまい…と、あとは慌てふためくクラークと、びっくりしつつも気持ちが確認できて嬉しいレックスのかわゆいエピローグでお終い、です。

でもこれは私もすごい良く判る感覚だと思ったんだよな。私の場合は、寝る前に鞄の中身を用意することなんですが、これやらないと寝られないです。こういう実感に基づいた話が凄く多いので、ヘンリーさんの話って好きなんですよね。

■love isnt blind

可愛いFuture ficです。
ある日、クラークが三日新聞社を休んだので、ロイスがクラークのアパートに病状を見に尋ねる。
ところがノックに対して出てきたのは、上半身裸のレックス・ルーサーだった!
「なんでここにレックス・ルーサーが?!」っと驚き好奇心いっぱいのロイスに、「だって恋人同士だもん。一緒に暮らしてるんだ」とクラークあっさり白状。
「なんで?!なんであんたみたいなトッポイ野郎と、あの大金持ちで派手で(ハゲの)ルーサーが付き合ってんのよ?!」って驚くロイスに、
「口を慎め、このジャーナリスト面したハイエナ(バカ)女!俺はクラークが俺と付き合ってくれてることこそ奇跡だと思ってるんだ!」と怒るルーサー。照れるクラーク。
驚いたロイス、でも、これはほんとに愛に基づいたものではなくて、クラークをルーサーが脅してるとか、そういう関係ではないかと疑いを持つ。
そこで数日後、ロイスは早速二人の家に侵入して、方々を調べていると、かばんの中からビデオが出てくる。何の気なしにつけてみると、それは二人のホーム・エッチビデオだった(そんなもん普通撮るかいな、と思うでしょうが、まあそこはスラッシュなんで。)
でもねー、ここの会話がかわいいんだよな。

  *煩雑なのでテキトー訳。*

「なんでこんなもん撮りたがるかなあ。」画面右下のビデオ録画日は、およそ二年前の日付である。「誰かにこれ見られたら、タブロイドに盛大にばらまかれるよ」
「俺には見られて恥ずかしいものなんか何もないね。―――でも、もしお前が嫌なら、俺は別に…」
「いいさ。こんな格好で、こんな状態で、いまさらやめられるわけないだろ。毒を食らわば皿までさ」
「毒じゃない、これはファンタジーなんだよ。寂しい一人寝の夜をすごす”よすが”にするんだ。最近めっきりそういう機会も増えてるしな」
「あれ、マイ・ベイビーは放っとかれて寂しかったのかい?」
クラークはにやにや笑った。が、返事の代わりに帰ってきた沈黙に、クラークは笑みを消して、眉を心配そうに寄せた。「レックス?」
“I’m fixing the camera.”「このカメラ、ピントが合わないな…」
“The truth, Lex-,” Clark said seriously. “-Are you feeling neglected?”「レックス。誤魔化すなよ。」クラークは真面目な顔で尋ねた。「本当に、僕が君を放っといてると思ってるのかい?」
A brief pause, then, quietly, “You’re gone an awful lot.”一瞬の間があって、それから静かな答えが返った。「お前ほとんど家にいないから。」
Clark pushed up on one elbow. “I don’t mean to be.”クラークは肘をついて身を起こした。「そんなつもり全然ないんだぜ」
“I know, Clark,” Lex said. “I’m the one who encouraged you to go out and help. I’m just being selfish.”「判ってるよ」レックスは言った。「お前に、行って人助けしてこいなんて奨めたのは俺だもの。ただ、今ちょっと…わがままな気分になってるだけなんだ」
“Lex-” Clark extended his hand towards the camera, “-come here.”「レックス―――ここにおいでよ」
“I’m sorry,” Clark said remorsefully.「ごめんね」クラークはくぐもった声で言った。
“Don’t be.” Lex’s voice was muffled by his position. “I’m in a mood. Ignore me.”「謝るなよ」レックスの声は、クラークの胸に顔を押し付けているせいで聞き取りにくかった。「ただちょっと、落ち込んでるだけなんだ。俺なんか気にするなよ」
「そうやって君の事を゛気にしない゛でいたのがそもそもの問題なんじゃないっけ?」クラークはレックスの頭に唇を押し付けると、尋ねた。「愛しい人。君のご機嫌をなおすには僕はどうすればいいのかな」
Lex raised his head and smiled softly. “You already have, Clark, simply by asking.”レックスは、顔を上げると小さく笑った。「もう治ったよ、クラーク。そう聞いてくれるだけで治っちゃったよ。」

ね?可愛いでしょ!?これって愛だよな〜、って納得する場面です。で結局ロイスは最後まで見るんだけど、感動するんだよね。あ、この二人は本物なんだな。疑った私が下劣だった、って。翌日そんなビデオを見られたとは知らないクラークとロイスの会話も、気が利いてておしゃれです。

■L’affaire Calecon by henry

これもロイスが出てきます。
あるパーティー会場で、ルーサーのズボンに引っかき破れができたのを見とがめたロイス。「つくろってあげるわよ」と二人で個室へ行き、「その代わりインタビューさせてね。」とちゃっかり。しぶしぶズボンを脱いで、「なんで俺がこんな目に…。」とぶつぶつ言うレックス。そこに窓ガラスをぶち割って飛び込んできたのは、犯罪人と格闘するスーパーマン!

なんなく犯罪者を取り押さえて振り返ったスーパーマン、「あれ、やあ、ロイス、大丈――――」と言いかけ、ズボンを脱いだレックスと、ロイスが抱き合っているのを見て完璧に誤解する。「これは…取り込み中のところを」とレックスを見るスーパーマン。ぎょっとしてズボンを取り戻し「スーパーマン、それは誤解だ!」「言い訳しなくてもいい――――失敬。」飛び去るスーパーマン(笑)、呆然と見送るレックス(笑)。スーパーマンの声の響きに傷ついたようなものを感じて、浮かれるロイス。あれ?もしかしてスーパーマンも私のこと好きなのかしら?!なんちゃって。(哀れ…)

さて翌日の会社。珍しいことに、あの人のいいクラークが陰々滅滅としている。そればかりか彼女をにらみつける。
「なんなのよ、あんた?」(むかっ)
「君がルーサーとそういう関係だったとは知らなかったね」(棘棘。)
「あら、スーパーマンから聞いたの?」(うふ)
色をなすクラーク。「じゃあやっぱり本当なんだね?!」(ショックー!!)
ロイス、笑い飛ばします。「やめてよ〜〜冗談に決まってるでしょ。でもスーパーマンがそんなことしゃべるなんて、よっぽど気になってたのね!」(うふふ)
といいながら、アレ?と思う。レックスの態度や口ぶりを思い出し、もしかしてスーパーマンと付き合ってたのはルーサーでは?!
これは特ダネ!と(内心ではスーパーマンがホモなんて〜〜とがっくりしながらも)記者根性の丸出しのロイス、早速レックスの家のバルコニーに盗聴器をしかける。
で、そういうシーンを盗み聞きしてしまう。
「君とスーパーマンが付き合ってると世間に知られるなんて、フェアじゃないよ。僕の立場はどうなるんだ!」
「なんでだよ。どうせ同一人物なんだから、俺はべつにかまわ…」
「構うよ!奴に君を独り占めにさせるなんて僕は許せない」
「あのさ。俺、お前が自分のことを”奴”って三人称で呼んでるの、ムチャクチャ違和感あるんだけど・・・」
みたいな会話があるわけです。

さてロイス、社に戻ってケントに記事にするというからクラークは真っ青。で、ここで奥の手を使います。
「ロイス、ちょっといい?」と別室に連れ込み、
「二人のことを記事にするな。彼らはただの恋人同士なんだ」
「なんでそんなこと知ってるのよ?それになんでそんなに気にするわけ?アタシの特ダネを盗もうっての?」
「こんなことがばれたらレックスの政治的な将来に大きな影響を及ぼすし、それに…」と深呼吸して、「僕にとってもフェアじゃないからだ」
「フェアって、ナニそれ?」首を捻るロイス。「なんであんたがこのことに関係あるのよ?」
というわけで、ここでクラーク、メガネを外し、髪を撫で付けて背筋を伸ばす。そう、スーパーマンになる。そして言う台詞がいい(笑)

“Because Clark Kent is Lex’s life partner, not Superman.”
「なぜならクラーク・ケントこそが、レックスの人生の伴侶であって、スーパーマンではないからだ」

でもって Clark stepped forward, framed her face with his hands, and said, “I’m sorry.”
Then, he began speaking in a language she didn’t understand and everything went hazy.
人間の記憶をも操る能力をも持つスーパーマン。うーん、ずるい。と最後のところは思わないでもないですが、しかしいい話だった。

■vulnerable confusion

レッド・クリプトンを触ってしまったクラークが変になる話。
変になって、ラナを傷つけ、そんでもってレックスを押し倒す。でもそのときの台詞が泣かす。

"I love you," Clark whispered plaintively against Lex’s lips, eyes shut tightly. "Do you understand? I love you and I don’t want to." He kissed Lex again.

Lex’s fingers dug into Clark’s wrists, but there was no pain, except in his heart. Clark was not an expert kisser, teeth clacked and noses bumped, but he was unhesitant in taking Lex’s mouth and branding it as his own. He held Lex’s face still, plundering his mouth with desperation.

"I hate this, I hate this, I hate this." Clark punctuated the words with hard pecks against Lex’s lips.

"Clark" Lex said roughly.

"Shut up. Shut up." Clark plunged his tongue into Lex’s mouth again, scraping against his teeth. Lex was kissing him back, trying to take control, tongue battling forcefully with Clark’s. Hot, panting breaths mingled, sounding loud in the quiet of the Talon.

Clark released Lex’s face and shoved the leather coat off Lex’s shoulders, dragging it and his arms down, letting it fall to the floor. Clark’s hand dropped to Lex’s belt, and he unbuckled and unfastened the trousers and pushed them down faster than he should have, but he didn’t care. He used his foot and gravity to get the clothing off, one of Lex’s shoes being lost in the puddle of material. He grabbed Lex’s bare hips, lifted and turned, and deposited him on the counter.

The kiss broke, and Clark opened his eyes. Lex’s mouth was swollen and his cheeks red where Clark had held him captive. Heavy-lidded silver-blue eyes watched him intently, darkly flushed, hard cock thrusting out from beneath the hem of the deep violet sweater.

"Clark”

"When you’re vulnerable and hurting, it’s so hard to fight loving you," Clark said in a raw voice, standing between Lex’s parted knees. "Leave me and my family alone, Lex. Trust me when I lie to your face, and take whatever I give you, because that’s all you’re going to get."

ギリギリな話はヘンリーさんには珍しいですね。

■what he saw by henry

これもいい話や〜。
「プロポーズもの」といえばいいのかな。
クリスマス休暇に「一生を共にする人を連れて帰るんで、歓迎してあげてね」というクラークの電話に、頼むからルーサーだけは止めてくれよ〜〜〜と念じていたジョナサン。しかしその願望は夢と消えます。
うう、いくら息子が選んだとはいえ、レックス・ルーサーなんかと・・・と内心歯軋りしているジョナサン。しかしその晩、二人は階下の寝室で一緒に寝ることで、クラークは自分の決意が固いことを見せ付けます。
そして早朝。階段をそっと下りていったジョナサン、クラークとレックスがテレビの前のカウチで一緒に寝そべり、会話を交わしているのを漏れ聞く。

俺はジョナサンに歓迎されてないよ、と気落ちしているレックスに、クラークは決然と説得します。

"Lex, you do know that you池e more than just a lover to me?" Clark said. When Lex said nothing, Clark added, "Don稚 you?"

"Yes, Clark. I know."

"No, I don稚 think you do." Clark shifted taller in his seat, inadvertently giving a clear view of his face, and Jonathan saw not the little boy he helped raised but the man Clark had become.

Jonathan swallowed the sudden lump in his throat and pride swelled in his chest. He felt rather than heard Martha behind him and held up his hand to signal for her silence. It was not the time to interrupt. Her hand curved over his shoulder as she joined him on the landing, but he didn稚 turn from the scene below.

"Lex," Clark began, hugging Lex against him, chest to back. "I love you. I have for a very long time, first as a friend and then as something more."

"I know, Clark," Lex said more surely than before.


Clark brushed a kiss against Lex痴 bare skull. "When you asked me to move in with you, I knew you were serious about our relationship. You guard your personal space fiercely, especially after having lived with your dad here in Smallville," he said. "For a year and a half we致e shared a bed, and it痴 nearly impossible to sleep without you now."

"I wasn稚 saying that I didn稚 want to share the bed with you while we池e here-"

"You know," Clark said, continuing over him. "During my final interview before I got hired by the Daily Planet, I was asked what I saw when I looked into the future. They were expecting an answer like 蘇aving a front page byline,・or 層inning a Pulitzer under the Daily Planet banner.・quot; Clark smiled softly and nuzzled the back of Lex痴 head. "I told them that I saw you."

"Clark・" Lex whispered thickly.

いや〜、これがタイトル「What he saw」の意味なんですが。

就職面接で、「君の将来に見えるものは何かな?」と聞かれて「レックス・ルーサーです」と答えるクラーク・ケントに、面接官はどう思ったんですかね。まあ採用されたんでいーんですが、ある種の誤解をされたんじゃないかという気がしてなりません。

■Growing Pains and Sweet Discoveries   by Titti
■No longer friends by Henry

この話は、もともとTittiさんが独立して書いたものなのですが、その後このレックスバージョンとしてヘンリーさんが「no longer friends」を書いています。ヘンリーさんのほうが話は上手いが、Tittiさんのはと「自由の国」アメリカの大学でのホモフォビア・同性愛差別・寮での凄まじい苛め、大学教授のいじめなど、こんなに酷いのかとびっくりすることばかり書かれていて、なるほどと思いました。またそれと戦っている学生のゲイ・レズビアン・互助グループがあって、それがカムアウトしたゲイのクラークへのサポートをしてくれていたり(この人たちがまたいい人なんだよな〜。映画『プリシラ』みたい。)、アメリカっていろんな意味ですげえなと思います。とても興味深く読めました。スモールヴィル・ファンドムの人でなくても面白いと思う。長いですが、頑張ってみるカチありです。

■Component of love

超ハッピーエンドの話。まずレックスの工場爆破事件がおきる。でもちょうどクラークがいたお陰で助かったレックス、お前一体何もの?という疑問が頭をもたげる。ところで犯人探しをする一方、二人は付き合いはじめて数ヶ月になるけど、手を握る以上のことは全くしていない。この欲求不満のたまりまくっているクラークが端々に挿入されてかわいい。最後までエッチシーンゼロで突っ走ります。事件物も書けるヘンリーさんの手際に、最後まで暖かく楽しく、そしてちょっとスリルもあるラブ・サスペンスで行きます。ちなみにこの話に出てくるライオネル・ルーサーはかなりいい人。息子を救うために銃弾の前に飛び出す人物です。珍しいー。

■family, friendship, and love.

これも方々でリコメンドされちる名作です。たぶん全部で200KBはあるけど、面白い。

妊娠モノ、というと仰天する人もいるのでしょうが、ちゃんと海外スラッシュにも存在します。妊娠するのはクラーク。たった一晩の酒の上での過ちで、レックスの子供を身ごもってしまう。ただし、このときに二人の間にあるのは愛情というよりも強い友情なんだよね。しかもその直後、レックスは親父の命令でメトロポリスに行かされ、スモールビルでどんなにクラークが苦労することになるかも知らずにビジネス界で切磋琢磨することになる。彼の中ではスモールビルとクラーク・ケントは「いい思い出」に分類されているわけです。

ところで16で子供を生むことになったクラーク、学校を辞めます。みんなは一体あのいい子のクラークが誰か女をはらませて、さらには捨てられて一児の父だなんてと後ろ指をさしますが、それでもクラークは子供への愛情と両親の助けで必死で頑張ります。このクラークが素晴らしい。シングル・マザーの苦労がよく判ります。ヘンリーさんの話は、そういう弱者への目線がちゃんとあるところがすきなの。

さて、たまたまライオネルがスモールビルに視察に来た折に、クラークとレックスの息子・サムを見かけます。全くもってレックスの幼少期にそっくり。もしや?と思ったライオネル、レックスに告げます。「お前、3年前に子供こさえなかったか?」

身に覚えの全くないレックス。「クラークに三歳の子供?!嘘だろう」と確認にすっ飛んでくる。「なんで教えてくれなかった。どんな女だ。俺が探し出して落とし前つけてやる。」「もう終わったことだ。それに三年も連絡をよこさず今更なんだよ」というようなて口論もするけれども、結局はサムの可愛さと賢さにめろめろになっていくレックス。すっかり意気投合します。二人仲良く遊ぶ姿に、レックスに本当は父親は君なんだと真実を伝えなくてもいいのだろうか…と悩むクラーク。でも次第に仲良くなっていき・・・あとは二人は真実がわかったときに結婚します。しますが・・・

実は、この話で一番気に入ったところは、母親のマーサと父のジョナサンの反応が違うこと、なんですよ。ジョナサンは、最終的にレックスを許すんです。会社も上手く経営してるし、サムへの愛情もクラークへの配慮も確かである。男親として、まあ婿の誠意を認めてやろう、というかんじ。金銭面と将来的責任がクリアになれば、父親は許すんだよね。

でもねー、マーサは許さないんだな(笑)。「よくもあたしの可愛い息子を孕ませたあげく、さんざん辛酸を舐めさせたわね!天が許してもあたしは絶対に許しませーん!」という母の無限の愛全開のスタンスなんですわ。これって、うちの母親でもそうだろうなーと思うんだよね。いくら娘が「いろいろ苦労もあったけど、今はあの人と結ばれることができて幸せなの。うふ。」と言っていてもさ、15歳の娘を孕ませて、それを3年も気がつかずに放っておいた男なんかに大事の娘をまかせられるかい!と思うと思うんだよ。
そーゆー、男と女、つか父と母の認識の相違みたいなのがリアルで、これがこの話の価値を上げている点だと思います。


■promise 131KB pre-slash,drama by Ruby

寡作な人ですが、どこにこんなのが隠れていたんだと思うくらい上手い。ただのスラッシュ・フィクションじゃない。つかスラッシュなんて最後の最後(ラスト20kbくらい)しかない!
読み応えあります〜〜。ダイスキこういう話。

「プロミス」のSummaryは「 Clark graduates then foils an assassination attempt, and Lex always keeps his promises.(クラークが高校を卒業する。さらにレックスを狙った暗殺事件を阻止する。レックスは約束を守りぬく。)」

まったくこの通りなんですが、しかしそっけなさ過ぎて一体何がなにやら。

Rubyさんの特色は、彼女の描き出すLexとClarkが、もはやあのゴミになったドラマの登場人物とは思えないくらいリアリティがあること。特にクラークが薄っぺらの人格ではなく、ちゃんと利己主義を知ってる、限界のある人間なとこ。「スモールビル」って、レックス・ルーサーがいろいろオイシイ人だから、彼をちゃんと料理すればクラークが描けなくてもドラマは仕上がってしまうという弱点がある。だから、たまにクラークをがっちり書けてる人のを読むと、「うお〜〜!久々のヒット!!」って思っちゃう。

私はクラークっていう人は、ほんとに非人間として描かれるか(そうするとマジ怖いクラーク、つかスーパーマンになるんだけど)、でなければ恋愛とかでなしに、ちゃんと生活とか仕事とか自分のエイリアン性とかに悩む「人間」として描かれるのでないと、アホくさいただのスラッシュになっちゃって嫌いなんす。(そういう意味ではBoxedは私が誉める珍しい作品だった。ただ、あれはThamarisさん一流の方法で「セックスについて悩むクラーク」っていう珍しくもないテーマを、その深さと異常さで極めたからなんだよな。)

そんで震え上がっちゃうのが、この人のレックスが、根本的に異常だってことす。いや、異常というより、一歩踏み出せば暗黒の淵へ堕ちることを自覚してて、で、最後の命綱としてクラークを必要としてる、っつーことかな。だからクラークのためならなんでもやるわけ。

ライオネル(Lex父)の息子レックスについての感想。

Whether it was a gift from Loki or the meteors Lionel wasn't sure but he'd learned a long time ago that nobody got near Lex without getting burned, not even him.
火の神ロキがレックスには宿っているのか、それとも例の隕石のせいなのかは知らないが、ライオネルは、彼に手を触れる者は誰も――――父親の自分自身すらも、手ひどい火傷を負わずにはすまないということを、ずいぶん昔に学んでいた。

クラークが、「僕がうろちょろするせいで君の仕事の、人生の邪魔をしているのですまない」というようなことを言うと、レックスは怒ります。その時の台詞。

「お前はさ、俺がお前に尽くしてばかりで、自分はその好意に付け込んでいるんだ、なんて感じて済まないとか思ってんだろ?自分は下の立場で、俺のほうは酔狂な公徳心かなんかで田舎者のガキと友達になってくれているんだ、とかさ。ハン、こんなこと言いたかないがな、クラーク、お前はそんな純朴な奴じゃない。でもって俺だってそんなご立派な利他主義者じゃないのさ。お前に何かやってやるにしろ、それは俺自身の利益のためなんだ。」「勿論お前のために俺が何もしなかったなんて言わないさ。したとも、いろいろやったさ、それこそ努力も、時間も、カネも、尽くしたさ。だけどそれは純粋にお前のためを考えてやったわけじゃない。みんなに聞いてみるといい」レックスはまるで人々が目の前にいるかのように両腕を振った。
「俺は絶対に私利私欲を離れては行動しないんだ。俺は見返りになしには指一本動かさない人間なんだ」
「俺は貪欲で、ろくでなしだ。目の前に出されたものは根こそぎかっさらって当たり前だと思う人間なんだ。だから、これ以上俺に何がほしいかなんて聞かないでくれ。それがお互いのためなんだ。」

この人のレックスは、本編のレックスを純化した感じです。実は彼のビジネス上の選択肢には殺人が当然のように入っている。でもしたことはない。その理由は、ただ唯一、自分が殺しに手を染めたらクラークは去ってしまい、そしたら自分をダークサイドに転落するのに止めるものは何もなくなると判っているからだ、っつーんだからマジ怖い。

でもそこがまたRubyさんのかっこいいところで、それでウダウダなやんだりさせないのね。「見ない振り」をし続けるわけ。姑息な私たちが日常生活でしょっちゅうやってるあの奥の手、「ビジネスが忙しいから。」で逃げる逃げる。そして考えない。マイナスの感情も絶対に表に出さない。とにかく今・ここでの・クラークの幸せを考える。深くは思考しない。深すぎるから。そして絶対に「I love you」なんて言わない。

ほんとに、全編通して一度しか言わないす。しかもそれは、パパ・ケントが「I love him!」と息子を守ろうとして怒鳴るのにたいして、「I love him too!」と怒鳴り返す部分だけ。クラークいませんこの場面(爆)。だいいち、クラークすらレックスに「I love you」と言わないす。言ったらレックスはビビって逃げるに決まってるから言わないんですね。クラークはそれがわかってる。
   *
「君を見捨てやしない。いや、なにがあろうと見捨てるものか」クラークはレックスの目を見据えながら言った。「でもそれは、単に僕がそうしたいからじゃない。君が僕にそうして欲しいと思ってをいるからでもない。そうじゃなく、もし僕が君を見捨てたら、君はライオネルのような人間になってしまうからだ。そうしたらすべての人々が苦しむことになるからなんだ。」
「レックス。僕は馬鹿じゃない。君が君の暗黒とどんなに必死で戦っているか、良い人間であろうとどんなに苦労しているか、僕は判ってるんだ。そして、そうしているのは、ただ僕が君の側にいるからなんだ。君がちょっとは努力してみようかと思うのも、ただ単に僕が君の側にいるからだけなんだ。だから、当然僕はこのことも知ってるんだよ。もし僕という理由が忽然として消滅したとき、君は、ライオネルですら夢にも見なかったほど、この世界に大して恐ろしく危険な存在になるということも。」
「ライオネルが人を破滅させるのは、彼が他人に全く無関心で、冷酷な人間だからだ。それと社の利益を大きくしたいという競争心に過ぎない。・・・けど君は違う。君は君の苦痛ゆえに世界を破壊するだろう。君は全人類に、君が味わったのと同じだけの苦しみを味合わせるためだけに他人を苛むだろう。もしこの世で最後の人間が君を見捨てたら、君は世界全体に、その支払いをさせずにはおかないだろう。」

ね?怖いでしょ?

この続編は「Not yet」(270KB)です。最後の部分の抜粋。一見すると愛の成就に見えますが、実は不幸への予兆が流れています。レックスは気づいている。

大混乱の末に結ばれる二人。ベッドの中の二人に電話が掛かってくる。ケント・パパとママからだと判っている。クラークは「僕らのことを話さなきゃね」と言う。以下はリアリストのレックスの内心に去来する内面描写です。

He knew as soon as they got out of this bed everything was going to come crashing down around them. The world of Metropolis might not care if they were together, but planet Smallville would. And as much as Lex tried to ignore it, there would always be a part of Smallville in Clark.

It was that part that would help bring to pass a painful and unwanted future, a part that would eventually make Clark pull away from him. And when that happened, Lex would let him go. It would be a futile act to try and hold on. Lex was powerful but Clark was strong, strong enough to rip away the roof of a Porsche and save him and strong enough to rip out his heart and destroy him. Lex wondered how long he had before that happened. He guessed only as long as it took to drive from the Luthor castle to the Kent farm.

"Lex," Clark said, wiggling a bit, "we kinda have to get up."

"Yeah," he agreed, making no effort to move.

Clark gave a little laugh and twisted in his arms. "That means you're gonna have to let me go."

"I know," Lex said, even as he uselessly tightened his hold. "Just... not yet."

幸福の絶頂にあるはずなのに、未来の不幸が胚胎している二人の関係が痛ましいです。止まらない時間と避けられない不幸に対して、「Just...not yet」と呟く彼の思いは痛切極まりなく、私のこのファンドム内で最も心に残る台詞となりました。


jennさんのファンフィクを並べます。スモールビル界の大御所。

■somewhere I have never traveled

Future fiction.AU。500KBありますから時間と体力のあるときにお勧め。

うーむ。Jennさんの話の中では…まあまあ、かなあ。とにかく長いんだよね。残り4分の1になってからの話の展開の早さはうれしいんだけど、それまでは、「なんなの?ひたすらこーゆーシーンが続くわけ?」とげんなりするほどのスラッシュが目白押し。

この話、スーパーマン/クラークが精神的に弱い、ってゆーところがまあ面白いかもしれない。そんで冒頭に、スーパーマンであることを辞めるため、金色のクリプトナイトの粉を飲む。そんでDNAを組み替えて普通の人間になるんだけど、「普通の人間てこんなに疲れるのか!」とか思いつつ、それで喜ぶところとか、なんかスーパーマンじゃすでにありません。
でもってスーパーマンが引退したからレックスも引退。つか積極的にクラークにアプローチをかけ、二人はあっという間に恋人同士の関係に。
ここからがな〜。長いんだよ。
つかだるい。
私は何度読むのをやめようかと思った。けど、Jennさんだからきっと何かあると信じて読み続けましたよ、ええ。んでまあ、結論としては、確かにレックスは腹に一物も2物も抱えてます。それがわかるところからは面白いんだけど、とにかく100KBも二人のハネムーン話を読むのは辛かった。

さてスリルとサスペンスは後半になってから。
つーのも、当時、地球にクリプトン人3人が侵略を企てて向かってきてるところだったわけ。レックスはその情報を二年も前から入手していて、クリプトン人と駆け引きしていた。もちろんクラークを守るため、内緒でね。
でもクラークはそんなのぜんぜん知らないから、「レックスはこんなに毎日俺と一緒にいて大丈夫なのか?」とか思うものの、まあ幸せだからいっか〜、みたいな白雉状態に陥ってます。役立たずです、最後のほうまで。

でまあ、結局はレックスが自爆テロを行うことで刺し違えてクリプトン人を殺し、クラークと地球人類を救う賭けにでて、それを寸前に悟ったクラークが、半分ゲロ吐きながら救助に行くという、そういうのが面白い話ですね。スーパーマンじゃないクラークのほうがよほどかっこよかったです。

■standing in the common places  

futurfic. Spidermanとのクロスオーバー. AU.Angst.

面白い。クラークがちゃんと非人間的なところが好きだ。
スパイダーマンのピーターとレックスが昔からの知り合いで、あるときレックスがピーターをメトロポリスに呼び、「スーパーマンの写真を撮ってくれ」と巨額の報酬を前に言います。二つ返事で引き受けたピーター、メトロポリスでびよんびよん空を巡りながらスーパーマンを撮る。
そんで昼間はレックスとオアツイ生活をしてます。
さてそれを見ていて静かに激怒するのがなんとスーパーマンなわけですね。
ピーターの目から見てるんで、クラークがすごい怖いす。スパイダーマンも超人「的」能力を持ってるけど、「超人」じゃないわけでさ。スーパーマンを間近に見て、しゃべって、「こいつには絶対に勝てない」って思うわけ。本気で怒らせたら、きっとスーパーマンは俺の首なんて簡単にへし折るな、と。
で、実際最後はスーパーマンにメトロポリスから出て行け、レックスの側でうろちょろするな、さもないと…と脅迫される。このラストがすごくよかったです。クラークも辛いしレックスも辛いし。
そんでピーターも、MJ(恋人/妻)に死なれたばかりで(実はレックスが仕事を頼んだのも、慰めてやるためだったんだってから、きゃつも優しいよな)辛いんだよね。
じんわりいい話でした。

■Three Impossible Things

これもかわいい話。180KB.FutureFic.彼女の話の中では一番好きかな。
クロエとクラークは別れることになり、レックスはリナって女と結婚しそうで、クラークは「なんでみんな大人になっていかなきゃならないんだよう」と子供のようにぐずってる話。
しかし、これまでずーっと受身で生きてきたクラーク、どうせすべてが変わるなら、俺のほうから変えてやる!と一念発起し、振られた自分を慰めてくれるレックスを酒の勢いで押し倒して既成事実を作ってしまう。レックスは「これは友情なんだ、酒の上での過ちだ」と呪文のように唱えてるんですが、クラークはマジです。もう俺は決めたんだぜとばかり、押して押して押しまくります。積極的で素敵だ。
つわけで退路をたたれたレックス、ついに婚約者を振ってクラークとの人生に踏み出すことになるのでした…つわけでタイトルの「三つの不可能なこと」とは以下のことです。
最後の台詞が好きです。

*"I need to tell you something, Lex. Three impossible things you can believe before breakfast."*
*"Is this why you ordered take-out this morning?"*
*"No, that's because I'm not cooking for you again until you beg me. Pay attention, this is important."*
*"All right, fine. Go ahead. Thing one."*
*"I'm never leaving you."*

*"Lex, nakedness isn't going to make this easier."*
*"More fun. Trust me."*
*"You realize we've had sex twice this morning, right? Normal people need downtime."*
*"Normal people are bruised after the kind of sex we just had. I'm guessing that's thing two, right?"*
*"You're smarter than you act sometimes."*
*"I'll show you my Mensa creds after you're done. Tell me."*
*"I'm not exactly human, Lex."*

*"And the third thing?"*
*"Yeah, I was saving that until you started breathing again."*
*"You're funny. Really. And still not naked. And still no breakfast."*
*"Lex--"*
*"Tell me."*
*"I think--I think I like change."*


さてDolimirさん作品

■Two Halves by dolimir

完全AU。しかも超能力モノ。しかし面白かった。ドラマ性高いです。
あらすじ:
9歳のレックス、親父にスモールビルに連れてこられる。つまんないなーと思ってとうもろこし畑をうろうろしてたら、頭上から宇宙船が降ってきた。はっと気がつくとあたり一面が焼け野原になっていて、一体どうすれば?!と思いつつ、かろうじて残っている茂みにいってみると、そこには半分開いた宇宙船から、3歳くらいの幼児が一生懸命そとにでようとうんうん頑張っている。これは宇宙人だ、と判るんだけど、どうやら自分の父親も生死不明だし、この子を守るために僕は頑張ろう、と宇宙船のふたをこじ開け、脱出するレックス。しかしなんとかクレーターから抜けた直後、大量に隕石が降り注いでくる。赤子のクラークを身を挺して庇ったまま、彼は意識を失ってしまう。
――――と、ここまでで僅か2ページくらい。「なんだ本編と同じじゃん」と思われるでしょう、しかーし違います。ここから全然話が変わってくるんだなあ。

まず、ケント夫妻が拾うのはクラークだけじゃなくて、記憶と声を一切失ったレックスもなんだから、話は全くAUなのです。そして愛にあふれたケント家で、兄弟として二人は仲良く・・・仲良すぎるほど仲良く育つ。レックスは偶然にもアレックスと名づけられ、テレパシーで会話をすることが可能。しかも治癒能力と天才を併せ持つ。しかしこのころは「大草原の小さな家」のように幸福です。
しかし。
大学に入ったころ、実の母親リリアン・ルーサー(この話ではほとんど「女帝」のように邪気にあふれたママンです。ははは。)が彼を発見し、強引にレックスを連れ帰ろうと画策。ちなみに父ライオネルは、その7年間ずっと生きていたが昏睡状態だった。
さて、「アレックスは私の子供よ!あんたなんかに渡せないわ!」と激怒るママ・ケントを脅迫するリリアン・ルーサー(お約束)。それを見て良い子のレックスは、弟と両親を守るため、自らを犠牲にして冷たい両親の元に返ることを決断する。そしてある晩、一人メトロポリスのルーサー・コーポレーションの門をくぐるレックス。テレパシーで両親それぞれに別れの言葉を血を吐きながら告げる。どうも絆を断ち切るときには、肉体的にも非常な負荷がかかるらしい。
そして最後にクラークとの絆を絶ったとたん――――実はクラークとレックスは「ソウル・メイト」なんですね(まるでスラッシュ界のクワイ=ガンとオビ=ワンのよう)。だから半身を失って、クラークとレックスの二人とも、共に過ごした7年間の記憶を喪失してしまう(!)

その後話は一気に13年後に飛ぶ。レックスは13年間を冷酷かつ半分狂った両親のもとで陰湿な嫌がらせをされながらも、一生懸命善行をつみつつ研究者&化学会社の社長をやっている。
一方クラークは、レックスの記憶をすっかり無くし、PLANETで昼は新聞記者、夜はスーパーマンをやっている。そこに編集長からレックス・ルーサーのインタビュー記事を書けと言われる。しかしレックスはインタビュー嫌いで有名で、アポイントさえも取れない。仕方なく、研究所から出てくるところを待ち伏せようと深夜に張り込みを開始する。
すると夜中、不思議な飛行物体(どうもスパイダーマンで出てくるようなレックス製・浮遊装置らしい)に乗ったレックスが、親の会社に忍び込んで何かを盗んでくる。隠れてみていると、それを仏教寺院の門前の皿におき、鐘を鳴らすと逃げ去るレックス。入っていたのは赤い宝石だった。
寺院が展覧会に貸したところ、帰ってきたときには偽物と摩り替わっていたが、恥になってはと寺院が黙っていたのを、なぜか義賊が返してきたのだ――――ということで、坊主たちは大喜び。
しかしクラークは判らない。レックスは何をやってるんだろう?
そこでだんだんレックス本人に惹かれていき――――そして明らかになる過去、両親同士の対決、ライアン少年とレックスの泣ける友情、全くもってAUで、こんな良い人のレックスは始めて見たけど、すげえ面白かった。スラッシュシーンは限りなくゼロに近い(ちゅーだけです、ちゅー。)けど、キュートだしせつないし、そして母の愛の素晴らしさ!!
このマーサ・ケントには最優助演女優賞を差し上げたいですね。

■A Mad Season
わたくし、ブルース・ウェイン(バットマン)とのクロスオーバーって好きなんですけども、これも非常に良い話でした。
エクセルシオール寄宿学校で、バットマンがレックスと同部屋で、奇人同士で結んだ友情、つか愛情。不思議に優しさを感じる二人の過去が非常に丁寧に描かれます。そして狂人のライオネル(笑)。このライオネルはホントの極悪人。

あらすじは、親父が下した脳手術のせいで記憶喪失になっているレックス、「なんかこんな生活って虚しいんだけど、でも逃げようもないしなあ…」とかぼんやりと仕事漬け人生を送っている。が、ある時、父親から逃げるために時たま訪れる、湖の側にある山荘の桟橋で、知らない人間――――と思ったらスーパーマンに、声をかけられる。ま、声をかけるというよりはナンパですが、それで「なんかよくわからないけど、この抱きしめられる感じはすごーく懐かしいなあ」とか思っていると、実はスーパーマン、昔レックスを見捨てたことを深く反省して、その償いをしたいとやってきていたわけだった。
そんで記憶を取り戻したレックス、自分を見捨てたクラークへの怒りもあるけど、それよりは親父の支配下から逃れないと自分はとんでもないことになる、と本気で逃亡を決意。そこで昔馴染みで今は敵になってしまっているブルースに、色仕掛けも含めて「自分を助けてほしい」と持ちかける。
過去にわだかまりを持っていたブルースも基本はレックスに惚れてたわけだから、レックスの計画を支持して二人(とスーパーマン)でレックス解放計画を実行していく…とまあ、ヒーロー3人揃った豪華版ですね。
ただクラーク/レックスなんで、ブルースは当て馬でかわいそうですが、私はこの人の話は全体に上品でとても好きだ。よんでいて、絶対にここでは倫理に反したことは起きないのだ!というような安心感がある。まあそれがこの人の限界だといえばそれまでなんですが、水戸黄門にあまり違和感を感じないで共感を持って見れる人なら、この人の話は面白いと思います。ちょっと甘いけどね。

■two voices
これはキュートなAUです。
レックスの携帯にま夜中間違い電話がかかってくる。それがクラーク・ケントだった。
お互いに存在を知らない者同士、また人知れぬ苦労を背負う者同士ということで、急に友情を深める二人は、毎日電話をやりとりするようになる。
そのまま数年が過ぎるけれど、しかしレックスは絶対にクラークに会おうとはしない。
それもこれも、会ってしまえば二人の関係は大きく変わってしまう、という恐怖があったから。
しかしクラークは強引です。
一般にこの人の描くクラークって、すごいカッコいいし、またちょっと強引で傲慢な王子様って感じなんだよな。そこら辺がリアリティを失わせるところでもあるんだけど、でも同人レベルでは文章力高いからあんまり気にならないんだけども。
ま、結局クラークの強引策が功を奏して、二人はラブな関係になりました、というお話。話はシンプルですが会話が上手いのでテンポよく読ませます。

 

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